2016/08/22 09:03

皆様こんにちは!!SKYHOPEの金山です!!

 

先日、ギターを始めるに至ったきっかけのお話をさせて頂きましたが、次はいよいよ中学校に入ってからのお話です。

 

かぐや姫の「神田川」が弾けるようになった後の次なる目標として、かぐや姫の全ての楽曲が弾けるようになりたいと思い立ち、少ないお小遣いと密かな隠し財産であるお年玉を当て込んでLPレコードを買い、自宅の家具みたいなステレオで曲を聴きながら楽譜を目で追う日々が続きました。

 

そんな中学二年生になったばかりの頃、時は1978年です。

凄いグループがテレビを席巻し始めました。

 

その名は「アリス」です。

 

矢沢透さんのビートの効いたパーカッション、谷村新司さんと堀内孝雄さんの素晴らしく伸びやかなハーモニーに合わせ、掻き鳴らさんばかりのフォークギターは、瞬く間に我々ギター小僧を虜にしました。

 

やがて「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」のラジオCMに煽られるように、全国的なギターブームが到来し、当時のギター小僧達はこぞってモーリスのフォークギターを買い、それを学校に持ってきては、休憩時間になるとあっちでもこっちでもアリスの歌をガシャガシャと弾き倒す…まあ煩いことこの上無い…その中に、小学生の頃私を苛めていた奴等も加わり、まともにコードも押さえず、まるでジャイアンの歌の様な「冬の稲妻」を大声でガシャガシャと叫び続け…まさしく地獄絵図です。こんな理由で、私はすっかりアリスが大嫌いになってしまいました。(アリスには全く罪はありませんし、今は大好きです)

 

ただ、奴等は煩いけど、弾いているモーリスは確かに音が良い…私が当時弾いていた親父のお下がり、以前にも御紹介させて頂いた田畑義男チックなギターは中低音が前に出る、言わばボソボソした音だったのに対し、モーリスはジャラーンと高音が前に飛び込む感じで、明るく訴えかけるような活発な音に感じ、そしてあることを決めました。

 

「よし、ギターを買おう!!

 

しかし…一念発起も虚しく、先立つものが無い…レコードを着実に購入したせいで、手持ちのお金がほぼゼロに等しく、親に買ってほしいと伝える勇気も無い…仕方なく漫画の単行本を古本屋に売ってお金を作ろうと、大事にしていた「ドカベン」や「ブラック・ジャック」をはじめ、その他様々なジャンルの大事な漫画本を寄せに寄せ集め、泣く泣く古本屋に持ち込みました。

 

思いっきりお金が欲しそうな顔色の私に、古本屋のおじさんは、「そやな~全巻揃っているのもあるし、合わせて2,000円やなぁ…」

 

え~っ!?

これだけあるのに、たった2,000?

 

返事に困っていると、おじさんは「何か買いたいもんがあんのか?」と聞かれ、「ギター買いたいんです」と伝えると、「そうか、今流行ってるもんなぁ、ヨシャ、あと500円足したるわ!」と自分の財布から出した500円札(当時はお札でした)をバンとテーブルに置き…とても嬉しく有り難いのですが、これではまだ足りんなあ…いう気持ちの方が先に立ち、頂いた2,500円を鞄にしまっておじさんに御礼し、古本屋を後にしながら、さてどうするかとあれこれ思案しながら、当時の同級生であるU君に全ての経緯を話しました。


彼は「禁じられた遊び」をフルコーラス弾くことが出来る、当時のギター弾きの中でも飛び切り上手な存在で、温厚な優しい性格も手伝い、最も仲の良い友人になっていました。すると、彼の近所に質屋さんがあり、安くて良さそうなギターがあるかどうか見てきたると…そして数日した頃、彼が自宅に来ました。お~U君やん~とドアを開けると、彼の右手には、な、なんと、フォークギターが!!「金山、これでいけると思ったからもう買ってきた(笑)」温厚で優しい、おっとりした性格の彼が、一転して即断即決、この男にはこんな一面もあるのだと感心する暇も無く、「ちょっと弾いてみて!!」とギターを差し出してくれました。

 

改めて手に取ると…形の小さい、軽めのボディに、ヘッドには「TAMAKI」とある、ん?これまでMorrisをはじめ、MartinYAMAHAYAIRIYAMAKIは見たことあるけど、「TAMAKI?知らんなあ…でもいいよ、弾けるんならと、ピックを手に取りEコードを鳴らすと、「ジャラ~ン」これこれ!!この感じが欲しかってん!!この高音が前に出る感じがええなぁと喜ぶ私を見ながら、U君も良かったと満足気な表情です。


さてさて気になるお値段です。「U君ありがとう、ところでこのギター、なんぼやったん?」彼は申し訳無さそうに、「うん、5,000円やってん…」同級生の彼が、私のために5,000円ものお金を立て替えてくれたのです。「えぇ~すまん!!前に話した通り今は2,500円しかないから、あと2,500円は親に相談するしちょっと待ってな…」と言うと、優しい彼は「俺も勝手に買うたから今は2,500円でええよ!残りはある時でいいから気にするな」と…そんな優しい気持ちで彼が選んでくれたギターと青春時代をともに歩みながら、38年間の時を経た今も、U君とは無二の親友として現在に至っています。

 

この時買ったギターは今も私の自宅にあります。長年の使用でネックが反り、チューニングが合わなくなってしまったため、既に現役引退しましたが、U君と古本屋のおっちゃんの優しい気持ちを頂いた証として、これからも大事に飾っておこうと思います。

 

今回も長話にて誠に申し訳ございませんでした。ではこの辺で…皆様体調には十分に御留意下さいね。

 

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【写真】右…初めてのギター(田畑義男風)・左…U君が買ってくれたTAMAKI